うょしん部のコカ様

すぐる

来年4月から『うょしん部のコカ様』というテレビアニメが始まるんだって。その予告動画をユーチューブで偶然見つけたんだけど、「うょしん」の「うょ」という文字列、「ンブ」なる飲み物といった特殊な発音をする言葉が出てくるところがおもしろいのよ。


実はこれ「bokete(ボケて)」というサイトに投稿された回文が基になっているの。秀逸で「パワー系回文」としてネット上で話題になっているらしい。


その回文がこれ

まさかこの文章が回文になるなんて吃驚だろう。でも現にンゲ!モデウロダリクッビ、点なる何、ンブいかが?うょしん部のコカ様~


言葉にならない部分も出てくるけど、それをうまく架空の言葉(架空の物を表す言葉)にして、ストーリーを展開している。


「現にンゲ!」が回文の折り返し地点で、「ンゲ」はここでは感嘆詞として扱い、驚いて「ンゲ!」というシーンがある。


「ンブ」という飲み物が登場する。「ン」で始まる言葉という点はユニークだね。語感は「昆布茶」と似てるね。


「コカ様」は「うょしん部」の女子で、部長かな?コカコーラの原料だったコカと関連づけられている。


「うょしん部のコカ様」は冒頭の「まさかこの文章(まさかこのぶんしょう)」を逆にしたものだね。


「うょ」の発音は発音記号で書くと[wjo]、ローマ字で書くと「wyo」ってところだろう。ユーチューブでもそんなふうに聞こえた。

ここで、ちょっと余談。大昔の日本語では「うょ」に似たようなもので「うゃ」/wja/(ア段)という発音があったようで、当時の仮名表記としては「ゐゃ」と表記した。「永」「栄」「詠」などという漢字は「えい」(漢音)と読むが、他に「よう」(呉音)という読み方もあり、旧仮名遣いでは「やう」だが、奈良時代から平安時代初期までは「ゐゃう」と読んだ。つまり、奈良から平安初期にかけてはワ行の拗音として「ゐゃ」という音があった。英語版ウィクショナリーでは「ゐゅ」、「ゐょ」というページも立てられているが、実際に言葉に使われたのはア段の「ゐゃ」のみのようだ。



さて、『うょしん部のコカ様』の話に戻って、私がこの回文の存在を知ったのはつい最近のことだけど、boketeに投稿されたのはなんと2016年!この回文から展開されたストーリーがアニメ化してテレビで放送されるのは来年4月で、初出から10年後に当たるね。

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